ここではないどっか。

一度は辞めてしまった登山を再開したい。そして小学生、中学生の子供を連れて登りたい母が一人地味に頑張る記録。それから虫と小さい生きものたちのこと。

埼玉飯能*棒ノ折山ハイク!

棒ノ折山(埼玉、飯能市

2023年、ガイドブックで「棒ノ折山」を初めて見て、イカついゴルジュ帯の風景が気になってたまらなくなってました。しかも初心者にも優しい山ですと?!

その秋に一人で登り、コレは良い山!と思い、友達にも子どもたちにも紹介したいと思っていました。

アクセス

棒ノ折山があるのは、埼玉県飯能市と東京都奥多摩町の間です。山頂が県境にある形ですね。

我が家は都内の、(どちらかというと)海に近いエリアに住んでおり、池袋から西武線とバスを乗り継いで向います。

 

西武池袋線 池袋駅飯能駅

特急「むさし」「ちちぶ」(ラビュー)だと43分程度。乗り換え無しの急行だと、51分程度。

うちの子供は小鉄なのでラビューに乗りたがってましたが、タイミングが合わなかったので今回は見送り。ごめんね。

バス 飯能駅→ノーラ名栗・さわらびの湯

飯能駅3番乗り場より「飯03-2 名栗行き」乗車、「ノーラ名栗・さわらびの湯」で下車。乗車時間約40分。

 

ゴルジュ帯!谷沢コースは楽しい!

ゴルジュとは…両岸から岩が迫り出している地形のこと。

棒ノ折山に登るためにはいくつかのコースがありますが、最も人気があるのは、ゴルジュ帯のなかを歩く白谷沢コースのようです!沢登りほどではないけど、水際を歩き続け、途中何箇所か渡渉もします。

また、少しだけクサリ場もあります!

しかし

先述のとおり白谷沢コースはガイドブック等では初心者でも登れるコースとされてますが、渡渉の連続かつ岩だらけの間を縫ったり登ったりの連続なので、スニーカー登山だとかなりキツい。トレッキング仕様のものを履いていたほうがいいというのが私の感想です。

 

ウチの子供達は、去年一年間は、普通のスニーカーでいくつかの低山に登ってましたが、

この春ついにそれぞれのトレッキングシューズを手に入れたので、今回の登山はその試験走行としての意味もありました。

 

 

白谷沢コース

登山口は、「ノーラ名栗・さわらびの湯」で下車りたあと、少し車道を歩き、名栗湖の有間ダムを渡った先にあります。

登り始めは普通の森の中の斜面を歩いてますが、途中からだんだんと沢の音が近くに聞こえるようになり、流れる水が目の前に現れるとゴルジュ帯歩きが始まりです。

そのあたりから、お姉ちゃん(中2)は

「おー!コレ本で見たやつ!!」と興奮していました。

子ども達は渡渉の経験がなく、水の流れを横切るとき、どうしても水を避けて突き出した石に足を乗せがちでしたが、その歩き方だと滑ったり転倒しちゃいそう!

防水のトレッキングシューズだったらソール部分くらいまでだったら漬けちゃって大丈夫だよと教えたら、

水につっこんでも足がぜんぜん濡れない!フォータープルーフすげぇ〜!と謎に感激していました。

あとで私が防水スプレーかけ直すんだけどね…

 

クサリ場

棒ノ折山のクサリ場は、それほど高さがあるわけではなく、3メートルくらいかな?適度な高さと角度で、山登り初めてよ!という人にとって、練習するには良いと思いのではないかと思います。

でも、本当に初めての人が一人で行ったら駄目よ。まぁあまり落ちないとは思いますが、落ちたらかなり痛いから。

 

クサリ場の写真も撮りたかったけど、この日はけっこう混んでいたのと、子供がいち早く取り付いてしまったのをフォローしたくて、写真撮る余裕がなかった!残念!

 

クサリ場の通過は、ウチは中2のお姉ちゃんについてはあまり心配していません。

一方、弟(小3)は、元々、クサリを見るとどうしてもぶら下がってしまいがちだったので、あんまり危なくないところで練習しなくちゃと思っていました。

なので、今回こちらに来られて良かったです。

いつか八ヶ岳とかアルプスにも連れていきたいから、少しずつ練習重ねていこう。

 

白谷沢コース、

岩を避けたり、登ったりがまるでアスレチックのようで、子ども達は本当に楽しかったようで、

姉曰く「リピしたい山」だったそうです。

4月としてはかなり暑い日でしたが(都心は25℃だったらしい)天気が良くて、涼しい白谷沢コースを歩くにはもってこいな日だったと思います。

 

ゴルジュを過ぎると後半戦

ゴルジュは意外と長くなくて、登山道が林道に出会うあたりで終了です。

その後は、尾根を目指し、

岩茸石から先は黙々と登るのみ。

このあたりの土が崩れやすいのか、木道がかなり壊れてきていて、かつ木の根っこがずっとむき出しになっていて歩きにくい。

ヤマケイの遭難リストの中に棒ノ折山があるのを見たことがあるのですが、「木の根に引っかかって転倒」したことで動けなくなってしまったとか…。

おそらく下りの道でのことだと思いますが、なんか納得…。

疲れてる下山中に、この根っこと戦い続けるのは辛いかも…

 

山頂は広々〜

登り後半はずっと樹林帯を登っていきますが、やっと光が見えてきた!と思ったらいきなり広々とした山頂。

山頂はかなりなだらかで、小学生なんかが遠足で来ても十分収容出来そう!

ゴハンやっているグループも多くで、フライパンで何か料理したり、かっこいいケトルでコーヒーを淹れているおしゃれ山カフェを楽しんでるチームもいました。

そんな中、私達のゴハンはとりあえずラーメン。

子ども達は、オヤツに持ってきたマシュマロを、ラーメンで使った割り箸に刺して、バーナーで焼いて食べておりました。

それにしても暑い。陽を遮るものが少なくて、東屋や木陰は早い者勝ち。

 

下りは木の根地獄

先ほども書きましたが、下りは張り出した木の根との戦い。岩茸石までは来たのと同じ道をたどり、その先は白谷沢ではなく平尾根登山口に向かいましたが、こちらはほとんど景色の変化がなく、ずーっと木の根地獄。

微妙な景色が単調に続くから息子は疲れてしまって、かなりげんなり、ブーブー言いながら降りていました。

こうなるとオヤツの回数を増やして乗り切るしかない!

ウチの場合、白谷沢コースから帰るのはかなり危ない気がするんですよね。登りはいいんだけど、下りはね。

そして、平尾根登山口には温泉がある!

 

下山後はさわらびの湯に浸かりたい

平尾根登山口の温泉=「さわらびの湯」です。

もちろん白谷沢口からでも、「さわらびの湯」に来ることはできます。バス停の近くなので。

しかし、子連れのこの日は、思ってたより下山に時間がかかり、バスの時間との兼ね合いもあって、さわらびの湯は諦めることになりました。

 

私は前に一人で入った事があるんですが、

登山者に優しい作りになっていて、

ザックを入れられるロッカーや、靴箱があったと記憶しています。一回の入場で3時間くらい滞在でき、マッサージチェアもあったり、下山後に嬉しいこと尽くし。

こちらも次回は必ず来ようね!

ってことで、やはり棒ノ折はリピ決定!